メインクエスト
語られし真実
汝、英雄の眠り妨げるは
嗤うアルバート
フラウンダーの野望
「語られし真実」
星見の間にはすでにみんなが集まっていた。
ひとつ提案があると言うアルフィノ。その提案とは「アルバートら【光の戦士たち】の真実を街の人々に語って聞かせるべきでは？」と言うことだった。
光の戦士たちにとっても民にとっても良いことであると水晶公にも太鼓判を押され、真実を伝えるべくクリスタリウムの民達は広場に集められることとなった。
闇の戦士である私は皆の前で真実を話す。
真実を告げられた市民たちは動揺しつつも、アルバート達の真実を受け入れてくれた。
しかし……。
え？アルバート？？？
やけに生々しく実体を伴ったかのような彼にあたしは驚いた。すると隣にいたアルフィノが
「あれは……！？」と呟く。
え？アルフィノにも見えるの？？
「あ、ああ、私にも見えてはいるが……まさか、ゆ、幽霊……？」
……ってそうじゃないだろっ！！！どんだけ幽霊怖いんだよ。ウリエンジェも見えてるって言っているしゆーれいじゃねーよっ！！
すると衛兵のひとりが声を上げる。「あ、あなたはさっきはぐれ罪喰いを倒した！」
アルバートの顔を持つ男に人々の注目が集まる
男は光の戦士アルバートの名を語り、こう言った。
「俺は新たな光の戦士を覚醒させるために、光の意志により蘇り、使命を託されたのだ」と。
「世界を救ってくれた闇の戦士たちはそのうちこの世界を去る。だからこそこの世界の住民たちが新たなる英雄として立ち上がるべきである」「どんな英雄も最初は一介の冒険者で、世界と人のために立ち上がろうとする意志さえあれば誰だって英雄になれる」アルバートを騙る男は人々に熱く語る。
お前は誰だ？とあたしは心で叫けんだ。
アルバートではないことは分かる。だって
名乗ったあとでも「アルバートを騙る男」って名前だし アルバートはそんなこと言わない！！！
ウリエンジェは言う。
「アルバートの姿をした男の言うことが正論である以上ここで異論を唱えると市民を混乱させるだけ。一度星見の間で話し合うことにしましょう」
星見の間。
生前の彼を知ると言うベーグ＝ラグはどう見てもアルバートだと言う。
「あれは……アルバートじゃない」
エメトセルクとの戦いの時、アルバートはその魂をあたしに託した。そして今もその魂は共にいる。
ウリエンジェは考えを巡らせ、ひとつの結論に到達する。
【アシエン・エリディブス】
かつてエリディブスと言葉を交わしたことのあるウリエンジェは、アルバートの姿で人々を扇動しているのは策を弄しているからに他ならないと断言する。
とはいうものの、今の時点では分からないことも多く、市民をいたずらに混乱させるだけにもなりかねないので、探りつつ様子見をしようと言うことになった。
[0回]
PR
